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社会|2023年9月6日掲載

クインテッセンス出版(株)

川名部氏、清水氏による第39回Webセミナーが開催

両氏より、症例供覧をとおして「エンド-ペリオの治療戦略」について解説された。
両氏より、症例供覧をとおして「エンド-ペリオの治療戦略」について解説された。
 7月5日(水)、川名部 大氏、清水宏康氏(ともに東京都開業)によるWEBINAR#39「根分岐部病変に対する歯周組織再生療法のストラテジー」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは「ザ・クインテッセンス」2023年2月号に掲載された連載MY FIRST STAGEをベースに行われた。

 冒頭、川名部氏は、に垂直性骨欠損と根分岐部病変Ⅱ度を認め、歯周病の新分類に基づき、「広汎型慢性歯周炎ステージⅢグレードB」と診断した症例を供覧。そして、歯周組織再生療法を含む歯周外科治療を検討するうえで、①根分岐部病変の形態、②サージカルデザイン、③適切な器具の選択――3つを重要な要素に挙げた。

 次に清水氏は、切除的歯周外科療法として、歯根分割を行った症例を供覧。切除的歯周外科療法の利点とともに、歯肉縁下プラークコントロールの難しさについても言及した。また、垂直的骨レベルの改善が歯の生存率を上げることに寄与することを解説した。

 講演後の質疑応答では、多数の質問が寄せられた。なかでも「上顎大臼歯根分岐部のデブライドメントの可否の判断におけるタイミング」の質問については、清水氏が「罹患している根の部位、アクセスのしやすさから保存の可否を見極め、術前に判断している」と回答した。また歯間乳頭の幅が細い症例にsimplified papilla preservation technique(SPPT)用いた際における質問には、川名部氏より「3mm以上の距離を保って縫合することや、歯間乳頭部になるべく張力をかけないこと」とアドバイスが送られた。

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