歯科放射線科医から見た 「がん口腔支持療法」 2024年10月号掲載 第 9 回:放射線治療の特殊性と口腔支持療法の展望 後で読む ※本記事は、「新聞クイント 2024年10月号」より抜粋して掲載。 放射線治療の特殊性 放射線治療は機能と形態の温存にすぐれていることから、機能や形態が複雑な頭頸部領域のがん治療に多く利用されています。また、放射線治療の有害事象(副作用)には、治療中に起こる急性有害事象と治療後に起こる晩期有害事象の2つがあります。 二次発がんを除いて、晩期有害事象を考慮しなければならないのは同種造血幹細胞移植、いわゆる無菌室での骨髄移植治療と放射線治療です。代... 勝良剛詞 かつら・こうじ 新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科病院准教授 日本がん口腔支持療法学会副理事長。日本歯科放射線学会口腔放射線腫瘍認定委員。MASCC/ISOO Mucositis study group member。1999年から3年間、医学部放射線医学教室にて放射線治療の研修を行い、2020年から2年間、放射線医学研究所にて研究員として所属。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。