地域支援型多機能歯科診療所構想 2023年7月号掲載 第6話:10年かけて築き上げた地域医療連携(後編) 後で読む 健常者中心から有病者も対応可能な地域医療連携へ 超高齢社会の日本において、8020達成率が50%を超えたことは喜ばしいことですが、多くの高齢者が基礎疾患を抱えています。医科ではそういった地域の高齢者を多く診療していますが、大多数の歯科診療所では、健常者を中心とした診療を行っているのが現状です。そのため、有病者をはじめとする本来治療が必要な患者さんに対して、治療が行き届いていないケースが発生しています。実際に、要介護状態の患者さんの口腔内が残根状態であったり、誤嚥性肺炎を発症してい... 菊谷 武 きくたに・たけし 日本歯科大学生命歯学部教授、同大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長 1988年、日本歯科大学卒業。2001年10月より同大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターセンター長。2010年6月、同大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授。2012年1月、東京医科大学兼任教授に就任。2012年10月より口腔リハビリテーション多摩クリニック院長を務める。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。