Dr. 上野の奮闘記 2023年3月号掲載 Vol.2 精神疾患を有する患者さんの歯科治療のポイント 後で読む 2020年の厚生労働省患者調査1によると、日本の精神疾患を有する総患者数は約419.3万人です。入院患者数は過去15年間で減少傾向ですが、外来患者数は約223.9万人から約389.1万人と増加傾向にあります。なかでも、統合失調症は有病率が総人口の約1%、つまり100人に1人の割合で発症する可能性がある身近な疾患です。 精神疾患を有する患者さんの薬剤の口腔への影響とは? 精神疾患の治療として、抗精神病薬を中心とした薬物療法や、心理教育・作業療法などの心理社会的な介入が行わ... 上野繭美 うえの・まゆみ 2006年、福岡歯科大学歯学部卒業。2016年、鶴見大学歯学部口腔内科学講座。2019年、医療法人財団青山会福井記念病院へ出向、同病院の食の安全推進委員会委員長、感染対策委員会委員長。2024年、鶴見大学歯学部口腔内科学講座、医療法人誠心会神奈川病院・あさひの丘病院勤務。日本歯科心身医学会認定医。日本口腔内科学会認定医。労働衛生コンサルタント(保健衛生)。ICD 協議会認定インフェクションコントロールドクター。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。