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学会|2024年2月5日掲載

(一社)日本総合歯科学会

「5類」移行後の第16回学術大会、成功裏に終

ポスター会場では、積極的な意見交換がなされた。
ポスター会場では、積極的な意見交換がなされた。
 2023年10月28日(土)、29日(日)の両日、第16回日本総合歯科学会学術大会(多田充裕実行委員長、青木伸一郎準備委員長、内田貴之大会長、長谷川篤司理事長)が「歯学における臨床推論」のテーマのもと、日本大学歯学部創設100周年記念講堂(東京都)での現地開催と10月30日から7日間のWeb配信で開催された。現地参加者は約200名であった。

 初日は、赤司征大氏(WHITE CROSS株式会社)による特別講演「歯科医療の進むべき道」が行われ、2日目の「歯学における臨床推論」をテーマとしたシンポジウムでは、内田大会長(日本大学松戸歯学部)、勝又明敏氏(朝日大学歯学部)、高橋慶壮氏(奥羽大学歯学部)らより、自身の臨床経験に基づく臨床推論の発表があり、活発な質疑応答が行われた。教育講演は鋪野紀好氏(千葉大学医学部)による「診断推論ストラテジー―良質な診断のために―」が行われた。

 口演とポスター合わせて38題の発表があり、審査の結果、優秀口演賞は野村みずき氏、最優秀若手ポスター賞は佐藤宏樹氏(ともに新潟大学)、優秀若手ポスター賞は竹下梨乃氏(日本大学)と渡邉護煕氏(九州大学)がそれぞれ受賞した。

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に分類されてから初めて開催された今回の学術大会では、現地参加者の減少が心配されていた。しかし、当日は以前のような多数の参加者による対面ならではの活発な討論が行われるとともに、現地参加を見合わせた会員もオンデマンド配信により現地開催とほぼ同様のコンテンツ視聴ができ、たいへん有意義な会となった。