学会|2024年4月3日掲載
(一社)日本歯科医学会連合
イノベーションフォーラムをWeb配信にて開催
冒頭、住友氏は挨拶の中で、東京都医工連携HUB機構(以下、HUB機構)の活動目的と、学会連合とHUB機構が連携することでもたらされる価値の創造に言及。医工連携から臨床現場のニーズに基づく医療機器開発・事業化の推進を掲げるスキームを示しながら、「歯科医学・医療の社会的かつ全身的意義を認識し、医工連携を推進する」との目的を述べた。
次に、小林隆太郎氏(学会連合将来構想推進委員会委員長)が「2040年への歯科イノベーションロードマップについて」と題し講演。小林氏は、「医療技術評価(再評価)提案書」が新規技術の保険収載において重要な資料となることを示したうえで、歯科のイノベーションに大きく寄与することを強調した。続いて、日本歯科医学会が作成した「歯科イノベーションロードマップ」の動画を共有し、デジタル技術とともに発展していく歯科医療の構想が披露された。
その後は、大島勇人氏(新潟大学大学院医歯学総合研究科硬組織形態学分野教授)が「ご機嫌な人生を送るために必要なお口の健康」と題し講演。大島氏は、「健康」や「生きがい」といったご機嫌な人生を送るうえでの必須因子を挙げたほか、歯の治療を繰り返すと歯の寿命を縮める歯科治療のパラドックスとともに、表情筋を中心とした口筋の仕組み・はたらきを解説した。