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社会|2021年3月7日掲載

クインテッセンス出版株式会社

丸尾勝一郎氏による第1回Webセミナーを開催

講師を務めた丸尾勝一郎氏。
講師を務めた丸尾勝一郎氏。
 1月27日(水)、丸尾勝一郎氏(東京都開業)によるWEBINAR #1「With コロナ時代の歯科医療」(クインテッセンス出版株式会社主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。

 北峯氏による挨拶の後、「ザ・クインテッセンス」誌で新型コロナウイルス関連の連載を担当した丸尾氏より、今後も新型コロナの脅威が続くことが予想されるなかで、人々の価値観や生活様式における変化と、またそれに対して歯科医療従事者としてどのように「適切な対応」「適切な適応」「適切な変換」をするべきかについての考察・提案が行われた。

 まず「適切な対応」の例として、歯科医院における患者体験(Patient eXperience:PX)の向上や従業員体験(Employee eXperience:EX)の向上が挙げられた。患者が歯科医院に求めるPXの1つとして感染対策に言及。受付のパーティションや消毒用アルコールの設置、診療に用いる器具の滅菌やディスポーザブル化などの対応、またスタッフのEXの向上を目指すうえでも感染対策は重要になってきているとし、その具体的な方法としてマスクとフェイスシールドの併用推奨、制服の毎日交換推奨などを挙げた。

 次に「適切な適応」の例として、コロナ禍において健康感の高い人へ提供する治療や、少子高齢化・人口減少が著しい地域での戦略など、自院を取り巻く状況・環境に合わせた対応が必要になるとした。

 最後に「適切な変換」の例として、今後国民がどのような医療を求めるのかという観点から、健康感の向上などにともない「医療に対して高い専門性や設備が求められる時代に変わっていくのではないか」とした。またリモートワーク、リモート学習の普及とともに社会のデジタル化が進み、医療分野においてもデジタル化が進むという観点からも、変換のあり方と現時点での具体的な取り組みとして、歯科技工所でのデジタル活用や、カルテ・アポイント・写真管理などをすべてiPad上で完結する仕組みづくり、キャッシュレス化への対応や、歯科医師としての学びかたの変化などが提示された。

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