政治|2021年8月5日掲載
国民皆歯科健診実現議連
最高顧問に安倍晋三前首相が就任
冒頭、古屋氏による開会挨拶では、本議連設立に至るまでの経緯が語られた。本議連は、「国民皆歯科健診を実現する会」の名のもと、2019年の発足から計4回にわたる勉強会を開催し、歯科健診と疾病や健康寿命との関係、また医療費全体に与える影響 などを中心に科学的・医学的根拠の確認をしたうえで設立に至ったことが強調された。
最後に、山田氏より勉強会成果報告が資料をもとに行われた。これまで各方面から専門家を招き、国民の健康寿命延伸と医療費削減効果のある策を検討。日本では、義務化されている歯科健診は「乳幼児歯科健診」と「学校歯科健診」のみであり、成人に対する歯科健診は普及していない。また歯周病を代表とした歯科疾患が糖尿病・認知症・早産をはじめとした数多くの全身疾患と密接に関連しており、結論として継続的な歯科健診を実施することで、国民の健康寿命を延伸し、結果的に国民医療費の適正化に資することが明らかになったと全体を総括した。
なお、本議連の最高顧問には伊吹文明氏(衆議院議員)、安倍晋三氏(前総理大臣)、尾辻秀久氏(両院議員総会長)ら3名が就任した。