社会|2022年6月1日掲載
日本歯科医師会
歯磨剤の新型コロナに対する不活化効果に期待
本内容では、一般的な歯磨剤に含まれるラウリル硫酸ナトリウム(以下、SDS)などの界面活性剤が新型コロナウイルスを不活化させ、他者への感染リスクが低減できる可能性について実験結果を用いて説明されている。
SDSを含む歯磨剤は、同濃度のSDS単独の水溶液よりもウイルスの不活化効果が高く、その理由として、歯磨剤に配合されているソルビトールやプロピレングリコールなどの多価アルコールにより、SDSによる不活化効果が増強される可能性が示唆されている。
森川氏は、「試験管内の実験によるものであり、実際の口中でのウイルス不活化効果を保証するものではありませんが、ウイルス感染対策としての口腔ケアの有用性を示すものと考えています」と述べている。