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社会|2022年9月3日掲載

クインテッセンス出版(株)

平井友成氏、萬田久美子氏による第26回Webセミナーが開催

歯周治療における診断ポイントが解説された。
歯周治療における診断ポイントが解説された。
 7月28日(木)、平井友成氏(福岡県開業)、萬田久美子氏(フリーランス歯科衛生士)によるWEBINAR #26「その病変は本当にペリオ? これを聞けば迷わない、臨床現場での歯周ポケットへの対応for DH & DR」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは『DHとDRのための歯周ポケット鑑別ガイド その病変は本当にペリオ?』(小社刊)の内容をベースに行われた。萬田氏は講演の中で歯科衛生士が歯周治療を行ううえで注目すべき項目を解説。ペリオと見誤りやすい病変として、①エンド・ペリオ病変、②咬合性外傷、③歯根破折、④セメント質剥離の4つを挙げ、各病変の臨床所見や鑑別のポイントを供覧した。

 次に、平井氏は診断・対応に苦慮するエンド・ペリオ病変について、①エンド由来型、②ペリオ由来型、③エンド・ペリオ由来型の3つに分類して基本的な発生機序や治療方針を解説。診断のポイントを示しながら特にエンド・ペリオ由来型の治療では、エンドファーストを強調した。

 続いて、両氏によるケースディスカッションが行われ、萬田氏は、歯周治療の必要性が疑われるケースにおいて、歯科衛生士が歯科医師に伝えるべき臨床所見を平井氏に質問。平井氏は「歯周ポケットをていねいに測ること」、「問診で患者さんから細かな情報を集めること」を挙げ、「最終診断は歯科医師が行うが、歯科衛生士も仮診断をするくらいの心持ちで診ていただきたい」とコメントした。講演後には質疑応答も行われ、参加者にとって学びの多いセミナーとなった。

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