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社会|2023年2月5日掲載

クインテッセンス出版(株)

石塚氏、山田氏による第34回Webセミナーが開催

フッ化物歯磨剤の効能と効果的な活用法を解説する石塚洋一氏(写真左)、山田美穂氏。
フッ化物歯磨剤の効能と効果的な活用法を解説する石塚洋一氏(写真左)、山田美穂氏。
 2022年12月8日(木)、石塚洋一氏(東京歯科大学衛生学講座准教授)、山田美穂氏(歯科衛生士)によるWEBINAR#34「濃度(ppm)だけじゃない! 効果を左右する『使い方』に注目。フッ化物配合歯磨剤アップデート」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは「歯科衛生士」2021年7月号に掲載されたフッ化物配合歯磨剤の内容をベースに行われた。

 石塚氏はまず、ブラッシング後も有意な効果を持続させるフッ化物濃度に言及。①フッ化物配合歯磨剤の使用量、②ブラッシング時間、③すすぎに使用する水の量――の3つがフッ化物の効果を得るにあたり重要な要因と強調するとともに、正しい使い方での利用を促した。続いて、1日2回、2cm量のフッ化物配合歯磨剤を用いて2分間のブラッシング後、2時間は飲食を控える「2+2+2+2テクニック」を紹介した。

 その後山田氏は、「フッ化物を患者さんに正しく使ってもらうには?」のテーマで講演。脱灰と再石灰化のメカニズムおよびブラッシングの2つの目的として、酸を生産する原因除去と酸に対する抵抗性の付与を解説した。

 講演後の質疑応答では、患者さんがフッ化物塗布に不安を感じている場合の対応について質問が寄せられ、山田氏が回答。「正しい使い方と安全に活用できる使用量を説明し理解を得ること」と述べた。また石塚氏は、ジェルやフォーム、歯磨剤の使い分けにおける質問に対し「ジェルとフォームは補助的に利用し、基本はペーストタイプの歯磨剤を用いてほしい」と述べた。

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