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社会|2022年10月6日掲載

クインテッセンス出版(株)

福場氏、斎田氏による第27回Webセミナーが開催

エンド-ペリオ病変の診断と治療戦略を解説する福場駿介氏(写真左)と斎田寛之氏。
エンド-ペリオ病変の診断と治療戦略を解説する福場駿介氏(写真左)と斎田寛之氏。
 8月8日(月)、福場駿介氏(東京医科歯科大学歯学部歯周病学分野特任助教)、斎田寛之氏(埼玉県開業)によるWEBINAR #27「エンド-ペリオの治療戦略」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは「ザ・クインテッセンス」2022年7月号に掲載された連載「MY FIRST STAGE」の内容をベースに行われた。

 まず、福場氏はエンド-ペリオ病変の臨床所見とエンド由来、ペリオ由来、エンドとペリオの複合病変(エンド-ペリオ病変)に分類した「Simonの分類」について言及。「Simonの分類」は病態を理解するための指標であり、確定診断後に適切な処置を行うことの大切さを説いた。続いて、エンド-ペリオ病変にてホープレス歯を抱えた症例を供覧。「歯の保存の意義を吟味したうえで抜歯・保存の方針を定めることが重要である」と強調した。

 次に、斎田氏はエンド-ペリオ病変の鑑別診断と処置の方針についてチャートを示しながら解説。エンドファーストの治療を行ったものの治癒に至らず、エンド-ペリオ病変が疑われるケースについて、①プロービングの深さ、②急性炎症の有無、③歯髄状態――以上の3つの鑑定ポイントをもとに原因を特定する大切さを述べた。その後は、根尖を超える骨欠損を抱えた病変にエムドゲインを用いた意図的再植を行った症例を供覧した。

 講演後の質疑応答での「エンド-ペリオ病変と破折との判断基準」の質問には、斎田氏が回答。「歯周ポケットの位置やサイナストラクトなどの所見を判断基準としてほしい」と解説した。

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