Web限定 2021年9月1日掲載 人生100年時代に必要な男性学 勝ち組歯科医の皆さんへ (第9回) 後で読む 第9回:お山の大将にならないために 東京五輪「金メダル噛みつき」騒動でみる残念な男たち コロナ禍で開催された東京オリンピックでは、たくさんの感動的なシーンがありました。その一方で、とても残念な出来事がありました。金メダルを獲得した日本代表選手が名古屋市役所を表敬訪問した際、河村たかし市長が金メダルに突然噛みついた問題です。アスリートの敬意や称賛が感じられない行為に対して批判の声が殺到しました。 河村市長は悪気があったわけではないと述べていますが、その認識自体が最悪なわけで... 田中俊之 たなか・としゆき 大正大学心理社会部人間科学科准教授 田中俊之 博士(社会学)大正大学心理社会学部准教授。内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員、厚生労働省イクメンプロジェクト推進委員会委員、渋谷区男女平等推進会議委員1975年、東京都生まれ。大正大学心理社会学部准教授。男性学を主な研究分野とする。著書『男性学の新展開』(青弓社)、『男がつらいよ―絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA)、『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト新書)、『男が働かない、いいじゃないか!』(講談社プラスα新書)、小島慶子×田中俊之『不自由な男たち――その生きづらさは、どこから来るのか』(祥伝社新書)、田中俊之×山田ルイ53世『中年男ルネッサンス』(イースト新書)、『男子が10代のうちに考えておきたいこと』(岩波ジュニア新書)がある。「日本では“男”であることと“働く”ということとの結びつきがあまりにも強すぎる」と警鐘を鳴らしている。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。