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2024年3月号掲載

Vol. 2 小児のう蝕と母子保健

う蝕は非感染性疾患?! 実践可能なう蝕予防を提案! 新しいカリオロジーとして生態学的プラーク仮説1が取り上げられているのを目にしたことがある方もいるでしょう。う蝕はミュータンスレンサ球菌(MS菌)など特定の口腔細菌ではなく、プラークを構成する細菌叢の不均衡がもたらすものだという仮説です。ショ糖の頻回摂取によってプラーク内が酸性に傾き、MS菌や乳酸桿菌などの耐酸性能と酸産生能をもつ細菌種が生存・増殖するのに有利となります。そして、う蝕原性の高い細菌叢にシフトし、生態系の均衡が崩れ、やがて...

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