社会|2021年10月3日掲載
クインテッセンス出版(株)
柿崎陽介氏による第13回Webセミナーが開催
まず柿崎氏は、導入として小児歯科治療の変遷について解説。昭和においては治療中心であり、平成においてはメインテナンスが定着し、近年の令和においては、口腔機能の獲得や維持にシフトしつつあることなど、治療中心型から治療・管理・連携型への診療の変化を紹介した。また、自院の治療方針に「ストレスになるような治療は行わず、子どもたちにとって歯科医院を定期的に行きたくなる楽しい場所にすること」を挙げた。
後半は、柿崎氏が年齢に合わせた成育歯科プログラムの実践法やメインテナンス時の注意点を解説。最後は、「食べる」を大切にする歯科医療をテーマに「健康な体を創り地域の未来に貢献していきたい」という言葉で本講演を締めくくった。
講演後の質疑応答では、歯科の内容だけに限らず、保育的な視線など多角的な方向から質問が寄せられるなか、終了時間を超過してもなお歯科衛生士と保育士のスタッフによる回答が行われた。本セミナーは、柿崎氏の「歯科をとおして子どもたちの健康を支えたい」という想いがこもった家族のようなアットホームな温かさを感じさせる講演となり、盛会となった。