学会|2021年11月7日掲載
第24回日本歯科医学会学術大会
「逆転の発想 歯科界2040年への挑戦」をテーマにWeb開催
23日(木)には、モデレーターに本学術大会会頭の住友雅人氏(日本歯科医学会会長)、藤井一維氏(日本歯科大学学長)を迎え、公開フォーラム「ダブルキャリアのすゝめ ~より楽しい歯科の世界を目指そう~」が行われた。本公開フォーラムでは、歯科医師として働きながら別の道(小説家、僧侶、落語家、シャンソン歌手など)でも活動している6名のそれぞれの視点からダブルキャリアについてふれられた。また、「ダブルキャリアを希望する若者になんとアドバイスするか?」という質問に出演者らは、歌手も小説家もその道のプロになることは難しいと述べつつも、経験者ならではの背中を後押しする言葉が寄せられた。
午後に行われた住友氏による会頭講演「歯科界を更なる高みへ」では冒頭、ポール・ヴァレリー(詩人)の言葉を引用し、歯科界の今後の未来の行く末に道しるべを示した。その後、歯科界2040年への挑戦について言及し、「健康寿命延伸に寄与する歯科的手段を医療の中に投入し、社会全体のあらゆる英知と連携し、具体的な成果を示す」と意気込みの言葉で締めくくった。
その他、人の遊び心を利用し、人の好ましくない行動を変える学問として「仕掛学」など多種多様なプログラムが組まれるなか、感染防止対策や高齢化により変化する歯科医療など、近年関心が高まっている分野の講演も多数配信され、注目を集めた。