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学会|2021年11月7日掲載

第24回日本歯科医学会学術大会

「逆転の発想 歯科界2040年への挑戦」をテーマにWeb開催

会頭講演を行う住友雅人氏。
会頭講演を行う住友雅人氏。
 9月23日(木)から25日(土)の3日間、第24回日本歯科医学会学術大会(日本歯科医師会、日本歯科医学会主催)が「逆転の発想 歯科界2040年への挑戦」をテーマにWeb配信にて開催された。昨年から猛威を奮う新型コロナウイルスの収束がいまだみえない社会情勢から、感染防止対策への関心の高まりや超高齢社会における国民の健康増進に貢献する歯科医療の役割がうたわれるなか、歯科医療関係者が一堂に集い4年に一度開催される本学術大会が、国内外の第一線で活躍する演者を多数迎え、講演やシンポジウム、公開フォーラム、ポスターセッションなど、ボリューム満点の内容にて繰り広げられた。

 23日(木)には、モデレーターに本学術大会会頭の住友雅人氏(日本歯科医学会会長)、藤井一維氏(日本歯科大学学長)を迎え、公開フォーラム「ダブルキャリアのすゝめ ~より楽しい歯科の世界を目指そう~」が行われた。本公開フォーラムでは、歯科医師として働きながら別の道(小説家、僧侶、落語家、シャンソン歌手など)でも活動している6名のそれぞれの視点からダブルキャリアについてふれられた。また、「ダブルキャリアを希望する若者になんとアドバイスするか?」という質問に出演者らは、歌手も小説家もその道のプロになることは難しいと述べつつも、経験者ならではの背中を後押しする言葉が寄せられた。

 午後に行われた住友氏による会頭講演「歯科界を更なる高みへ」では冒頭、ポール・ヴァレリー(詩人)の言葉を引用し、歯科界の今後の未来の行く末に道しるべを示した。その後、歯科界2040年への挑戦について言及し、「健康寿命延伸に寄与する歯科的手段を医療の中に投入し、社会全体のあらゆる英知と連携し、具体的な成果を示す」と意気込みの言葉で締めくくった。

 その他、人の遊び心を利用し、人の好ましくない行動を変える学問として「仕掛学」など多種多様なプログラムが組まれるなか、感染防止対策や高齢化により変化する歯科医療など、近年関心が高まっている分野の講演も多数配信され、注目を集めた。

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