社会|2023年1月3日掲載
クインテッセンス出版(株)
須崎氏、上原氏による第33回Webセミナーが開催
両氏は冒頭、CAD/CAMインレー修復に言及。メタルインレーとCAD/CAMインレー双方の適合性の違いやタイムマネジメントの重要性など、歯科医師・歯科技工士の両者の立場から解説および意見が交わされた。
次に、上原氏が「小臼歯・大臼歯の窩洞形成におけるポイント」を詳説。特に①イスムス(狭窄)部について1.5mm以上の厚みを残す、②窩洞側壁のテーパーは4°~6°、③バットジョイント(ノンベベル)とする――の3点が強調された。須崎氏は、「明瞭な外形線の引き方」を解説。超音波スケーラーにダイヤモンドチップを装着して形成を行うことで、適合性の良い窩洞形成およびCAD/CAMインレーのミリングが可能となると説明した。
講演後の質疑応答では、ラボとの連携についての質問が寄せられ、上原氏は「お得意先のラボをつくること。そして、製作物へのフィードバックは欠かさず行うこと」と回答。また、須崎氏は、形成後のレジンコーティングについての質問に対し「新鮮面を出して接着力を安定させることが重要。仮封材はレジン系を推奨する」と述べた。