歯科材料学 2021年5月号掲載 #04価格が高騰しているパラジウムについて 後で読む 価格の高騰著しいパラジウムの話 使用を再考する必要あり? 皆さんもお馴染み12%金銀パラジウム合金は、日本における保険医療用材料として歯科用合金のなかでもっとも多く使用されています。構成成分の含有量からすれば、銀パラジウム銅金合金とよぶのが正しいのですが、歯科界では古くから金銀パラジウム合金とよばれています。「金パラ」、「パラ」といわれていますが、主成分は銀です。これまで金の含有量は2 →5 →10 →12 →20 →12%と変遷し、現在では12%と... 黒岩昭弘 くろいわ・あきひろ 松本歯科大学教授 1987年、松本歯科大学歯学部卒業。1992年、明海大学歯学部歯学研究科修了。2003年〜、松本歯科大学歯学部教授。2015年〜、明海大学歯学部客員教授。2019年〜、日本顎咬合学会理事長。2020年〜、日本歯科理工学会常任理事。現在に至る。(2021年1月現在の所属・役職) ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。