歯科材料学 2021年3月号掲載 #02 新しいアルギン酸印象材を手にして 後で読む 新しい材料が出た時は、今までやってきたことを見直すチャンス! 最近、ジーシー社から流動性の良いアルギン酸印象材が発売されましたが、まるでシリコーンゴム印象材かと思うようなパッケージで、操作性も良いです。アルギン酸は、藻などに含まれる多糖類で食物繊維の一種です。練和された印象材は流動性が低いので、細部再現性に劣ります。そこで流動性の良い寒天と連合印象しますが、寒天は準備が煩雑です。それをなくすために流動性の良いアルギン酸の印象材をつくり、置き換えようとした製品でしょう。そこで今回はアルギン酸... 黒岩昭弘 くろいわ・あきひろ 松本歯科大学教授 1987年、松本歯科大学歯学部卒業。1992年、明海大学歯学部歯学研究科修了。2003年〜、松本歯科大学歯学部教授。2015年〜、明海大学歯学部客員教授。2019年〜、日本顎咬合学会理事長。2020年〜、日本歯科理工学会常任理事。現在に至る。(2021年1月現在の所属・役職) ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。