2022年10月号掲載
リモートワークで変わる歯科技工
リモートワークを行うためには、厚労省の「歯科技工におけるリモートワークの基本的な考え方」に記載されているセキュリティー対策や歯科技工録義務化などに関する研修を受講し、構造設備基準を満たした歯科技工所として所管の保健所に届けなければならない。
特に、デジタル医療データ(以下、データ)の管理上、非常に機密性の高い情報が含まれているため、情報漏洩に対する充分な防止対策を講じる必要がある。万が一データの情報漏洩が生じた場合、国民から歯科技工士に対する信頼を著しく損なうことにもなりかねない。そのため、デジタルツールの利便性だけを求めるのではなくデータの管理、つまりデータマネジメントの徹底が不可欠だ。その辺りをふまえれば、リモートワークは、今後歯科技工士の働き方改革を加速させるに違いない。 世界に誇る日本の歯科技工技術のアナログとデジタルの融合。若い歯科技工士にとってはビッグチャンスといえるのではないだろうか。