超高齢時代の歯科診療 2020年7月号掲載 第6回:アルツハイマー型認知症の特徴 その③ 歯科訪問診療での対応法について 後で読む アルツハイマー型認知症の見分け方 歯科外来では、認知症と診断されていない患者さん(そのほとんどがアルツハイマー型)が来院されることがありますが、訪問診療では「認知症」という診断はついているものの原因疾患が記載されていないということが多々あります。その場合は、われわれ歯科が、治療やケアに活かすために原因疾患を推察する(何度も言いますが診断ではありません!)必要があります。 アルツハイマー型の患者さんは、どちらかというと「ソワソワ」しており、周りに「キョロキョロ」と目を向けている様子がうかがえ... 野原幹司 のはら・かんじ 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 顎口腔機能治療学教室 准教授 専門分野は、摂食嚥下障害、栄養障害、音声言語障害、睡眠時無呼吸症、口腔乾燥症 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。