歯科放射線科医から見た 「がん口腔支持療法」 2024年6月号掲載 第5回:頭頸部放射線治療後のう蝕管理 後で読む ※本記事は、「新聞クイント 2024年6月号」より抜粋して掲載。 頭頸部放射線治療後のう蝕管理の難しさ 放射線治療後の患者さんは、う蝕が多発することが知られています。歯髄炎になると顎骨感染により顎骨壊死のリスクが上がるため、早期発見・早期治療は重要ですが、それ以上に予防のための歯科管理が重要です。管理の内容は、3か月を超えないリコール間隔、日々のフッ化物洗口やフッ化物配合歯磨剤によるブラッシング、クロルヘキシジン含嗽が推奨されています。 このような管... 勝良剛詞 かつら・こうじ 新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科病院准教授 日本がん口腔支持療法学会副理事長。日本歯科放射線学会口腔放射線腫瘍認定委員。MASCC/ISOO Mucositis study group member。1999年から3年間、医学部放射線医学教室にて放射線治療の研修を行い、2020年から2年間、放射線医学研究所にて研究員として所属。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。