歯科放射線科医から見た 「がん口腔支持療法」 2024年3月号掲載 第2回:チーム医療での歯科の役割 後で読む がんサバイバーを支える歯科の必要性 がんは、かつて「不治の病気」でした。しかし、検診など早期発見の取り組みをはじめ、新薬の開発など医療の進歩により、「治癒が期待できる病気」になり、また治癒が叶わなくとも、高血圧などの慢性疾患のように「共存できる病気」になりました。 一方で、多くのがんサバイバー*1は治療中や治療後の有害事象*2に悩まされていることがわかっています。有害事象はさまざまな部位に起こり、口腔では、口内炎、口腔乾燥、味覚異常、口腔... 勝良剛詞 かつら・こうじ 新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科病院准教授 日本がん口腔支持療法学会副理事長。日本歯科放射線学会口腔放射線腫瘍認定委員。MASCC/ISOO Mucositis study group member。1999年から3年間、医学部放射線医学教室にて放射線治療の研修を行い、2020年から2年間、放射線医学研究所にて研究員として所属。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。