歯科放射線科医から見た 「がん口腔支持療法」 2024年4月号掲載 第3回:研究での連携を円滑に行う3つの心得 後で読む 放射線治療と口腔に関連する研究の少なさ がん支持療法のカギは「多職種によるチーム医療」であり、そのなかでも検討会への参加が円滑なチーム医療に重要です。これは日常臨床での心得であり、今回は、研究における医科歯科連携を円滑に行うための心得について述べてみたいと思います。 私が放射線治療を学び始めた頃は、放射線による口腔有害事象(副作用)と口腔環境との関係についての研究は顎骨壊死ぐらいでした。当初、指導医に言われたことは、「放射線治療中の口腔粘膜炎は必... 勝良剛詞 かつら・こうじ 新潟大学医歯学総合病院歯科放射線科病院准教授 日本がん口腔支持療法学会副理事長。日本歯科放射線学会口腔放射線腫瘍認定委員。MASCC/ISOO Mucositis study group member。1999年から3年間、医学部放射線医学教室にて放射線治療の研修を行い、2020年から2年間、放射線医学研究所にて研究員として所属。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。